ERP5の基本要素 MovementとNodeとResource

  • Last Update:2016-08-19
  • Version:001
  • Language:ja

ERP5はERPソリューションでありERPシステムを構築するためのフレームワークですが、別の言い方をするとERP5は現実の出来事を単純なモデルで表現しようとする試みです。現実に存在するもの、現実に起きたこと、現実に起こりそうなもの、そういった現実の物事を単純なモデルを使ってそのままの形で素直に表現できれば、どんな種類の情報でも扱えるコンピュータシステムを作ることができます。そうすれば、それはそのまま企業の情報を一元管理する統合システムとなるわけです。

世の中の業務システムをみているとそれが上手くできないものが多いようです。多くの企業ユーザーは事実と違う形に加工して作った情報でないと動かないコンピュータシステムを長年使わされてきたことで事実を素直に理解して表現することができなくなってしまっているように感じます。例えば一つの製品の情報をシステムの都合であたかも別の2つの製品があるかのようにして2つの別の情報として登録しないといけないといった具合です。そういう悪い設計のシステムを使い続けるとその影響で事実を曲げる癖が付いてしまって本当のことが分からなくなり、それがERPの導入時の妨げになります。

ERP5は現実の出来事を単純なモデルで表現します。これがERP5があらゆる情報を自然にそして非常に柔軟に一つのシステムで管理できる力の源です。今回はERP5のいくつかある基本要素のうちのMovementとNodeとResourceについて紹介します。

MovementとNodeとResource

Movementは"移動"を表現する要素です。"移動"とは例えばモノの動き、所有権の動き、サービスの動きなどです。Movementには移動する下で説明するResourceとNodeで意味付けられるものの他に量と価格、様々な種類の日付、さらにどんな独自の情報でもそれが適切であれば持たせることができます。

何についての"移動"なのか、これを表すのがResourceです。Resourceには有形のもの、サービスやお金などの無形のものがあります。

そして移動には始点と終点があります。始点と終点を表すのがNodeです。Nodeは人や場所といった物理的なもの、法人や組織、銀行口座のような概念的なものを表します。始点と終点と言いましたが、点といっても始点と終点でそれぞれ一つしかNodeがないわけではありません。現実はそれほど単純ではないためです。一つのMovementが表す"移動"には様々なNodeが様々な意味で関わることがあります。ですので、Movementの始点と終点には複数のNodeをあてはめることができます。

ERP5はこれらMovementとNodeとResourceを使って受注や発注、サービスの提供、権利の譲渡、保管場所の移動、売上の仕訳などあらゆる"移動"を表現できます。

上の例の中でMovementとNode、Resourceを繋ぐ線に名前を書いてそれぞれが別の意味を表していることを示しました。これをERP5でCategoryといいます。
Categoryはその名のとおり情報を分類するために使うもので、分類することによって情報に意味を付けているとも言えます。Categoryについては次回説明します。

読んでいただきありがとうございました。

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